癌闘病記
13.舌癌
( 2021.5.5 追記)

 4月5日、小生が舌癌でダウンし、奥様は、予後の心配に加え、術後の対応、特に食の工夫で相当のご苦労があった筈で、重湯、玉ねぎ、ほうれん草、ブロッコリー、ニンジン、カボチャ等々、全て潰し(潰す負荷を掛け過ぎたのかミキサーが壊れた)、二回の濾しで飲み込みやすい食事の準備で疲れ果てたのか、家内は、人生初めての帯状疱疹でダウン。4月10日から水疱が出始め、家庭医の処置でも治まらず、御成門の慈恵医大に行ったのが15日。入院を希望すれば一週間と云われるも、家内は、小生の舌癌の対応をせざるを得ず、入院拒否。自宅治療となった。
 20日前後には、背中、脇腹、胸と拡がった帯状疱疹は、ほぼ収まりを見せ始めた。ところが、神経線維が、ウイルスによって傷つけられてしまう帯状疱疹後神経痛が発症してしまい、痛みに強い家内が焼け付く痛みに苦悶をあげ、夜は痛みで眠れない状態が、この5月に入っても続いている状況。
 今後どのような展開になるのか連休後、家庭医の八丁堀里井先生と相談予定。
舌を動かそうにも動かない。痛みでロキソニンを6時間おきに。夜、舌が膨れ上がり口を塞ぐ。舌の痛み、ヒリヒリ感、違和感で寝れない。寝れても1時間で眼が覚める。

食事は、固定物は全く不可。カボチャ、オニオンスープ二回濾したスープを。
1)経過
2020.11月初め、左奥歯が欠けたのか、その先が舌を刺激し痛みが続いたので掛かりつけ歯医者に行き治療を受けた。それでもなお痛みが続き、聖路加国際病院歯科口腔外科を紹介され診察を、12月3日に受けた。異状なしとの事で、掛かりつけ紹介で、12月14日、御茶ノ水の日本大学歯学部付属歯科病院、口腔外科で更に診察を受けるも異状ないという事で、なんとペインクルニック科に廻される始末。
口内炎は皮膚科かもしれないとの薬屋さんの勧めで近くのあさの皮膚科で診察受けるも異状なしとの診断。痛みはなお続くのでかかりつけ医の薦めで、四度目の正直で、2021.3.16、築地国立がん研究センター中央病院頭頚部外科の診察を受けた。口を開けて直ぐ、痛みはここかと質問され、癌はこの場所には少ないが念のためと生検された。

病理検査後の、3月30日、舌癌と診断を受け、4月5日の手術と決定された。手術とは云え、日帰り手術は助かった。

異状なしと正々堂々診療報酬を請求する診療水準にも腹が立つが、痛みがあった個所は舌の左側の歯に接する箇所と感じていたのだが、生検された箇所は舌左側の奥の方と痛みを感じていた所とは違う箇所なので、その痛みのあった個所は何なのかが心配。

歯が欠け、その刺激で初期の初期の舌癌の発現を知らしめてくれたのか、何がなんだのか不可解千万。
食すことが出来ない潰される前のポトフスープ
術後一週間後、4.12日に始めてお粥を食し、スープがお粥に。

13日に、術後一週間検診で癌センターに。経過順調との事。

術後、二週間経っても舌の左半分が腫れて未だ痛く食するのも不自由。ある程度右半分で噛んで飲み込む感じ。

27日、術後三週間経過観察で癌センターに、順調との事。溶ける筈の縫合糸がずっと舌にこびり付いていたが、抜糸して頂き腫れ痛みはあるものの、やっと不自由から解放される感じ。

28日に、23日振りに白米を。矢張り白米は美味い。
重湯の味噌味、ブロッコリースープの朝飯。バナナ牛乳ジュースを濾したものと、ポトフスープを潰し濾した夕飯。
術後経過観察で、8:00 癌センターに。小林先生、異状なしと。

重湯、ほうれん草スープ。
3)術後の経過
2021.3.16 舌の左裏側、生検された箇所
見るに忍びない痛々しい脇腹から背中にかけての帯状疱疹(21.4.15)

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(4) 2021.4.8
益々舌が腫れ、舌に苔が生えたように真っ白。心配で、急遽、癌センターに。執刀の江口先生、「術後、二日目が、一番腫れる。心配なし。舌は白いものだ」と。この忙しいなか、こんな事で煩わすなとの感じ。

ニンジンスープ濾したもの。カブチャスープを濾したもの。
カボチャスープ二回濾し
ニンジン・スーフ二回濾し゚
(3) 2021.4.7
(2) 2021.4.6
(1) 2021.4.5
2)手術
2021.4.5、日帰り手術。朝、10時、開始。手術開始前、舌癌の場所と違う歯近くの痛みの原因と思われる個所を拡大鏡で小林先生に確認して頂くと、「これを切除するのは乱暴だな」との判断で、その箇所は処置しない事となった。

小林先生が舌を裏返して引っ張り出し歯に押し付けて固定して手術開始。執刀は、江口先生。先ず舌に局所麻酔注射。痛いが、「直ぐ麻酔が効いてきますから」と躊躇なく3,4ヶ所麻酔される。

口の中が焦げ臭いにおいで充満するが、いわゆる電気メスで舌が切り裂かれていると推察。苦しいものだから、手に握らされた鈴を鳴らすも、「休み休みやりますからね」と宥められるも躊躇なく進行。正味の執刀手術時間は、20分弱。とてもじゃないが苦しい苦しい手術であった。ところが本当の苦しみは手術後の舌の痛みであると後で分かる。
2021.4.5 、舌癌除去後、溶ける黒糸で縫合された痛々しい舌の左裏側。
潰されたポトフスープとニンジンスープ
(5) 2021.4.27
重湯の味噌味とブロッコリスープ