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友人から

癌センターから聖路加を望む

今回切除病巣の病理検査待ちであるが、問題なければ胃癌の処置は今回で終了となるが、そうなるように望みたい。食道癌の追加治療が6月に予定されているのでまだまだ辛抱が続く。

「万々歳、万々歳」。 5月18日、今回の病理検査結果を聞く。胃癌病巣は胃の内部に止まっており今回の切除で治療終了との先生の説明。思わず涙が。問題があって胃癌再手術必要ありと聞いたとしたら涙は出なかったと思う。人間嬉しい時に涙がでるものだ。今回で胃癌の処置が終わった事で、ひと山越えた。胃癌も早期発見であれば胃切除という手術でなく、内視鏡で処置が可能で医学の進歩に感謝。ただ、今回の胃癌病巣は、家近くのかかりつけ医は「胃癌はありません」と診断したぐらいに初期の初期で、癌センターの今回の先生のお陰である。また、今日の内視鏡検査で食道の狭窄手当、過去8回実施、内視鏡を飲み込む時相当に苦しい、も今日で終了となった。「万々歳、万々歳」

8)退院後の治療計画

日曜入院、土曜退院と正味一週間の入院で終わった。同室の肺癌四分の一摘出手術の方も一週間だけの入院。入院期間が短く本当に助かる。自転車で帰宅。元会社の上司からの差し入れ書籍「老後は銀座で」ではないが、都心に住む有難味を実感。
退院後の体重は、入院前比マイナス2.2kgの61.4kg、体脂肪率は、マイナス2.0の17.0。

7)術後5日目&退院(5月15日)

体調良好で差し入れ頂いた書籍を気分良く読む事が出来る。同室の方は、最も悪性度が高いと恐れられいる黒色腫という皮膚癌を患われている方だった。17,8年前に左目眼窩内に発病しコバルト埋め込み治療で失明。昨年夏、肝臓、肺への転移が認められ今回は6回目の抗癌剤治療との事。もうお一方は、福島のいわきから来られている方で16年前に肝臓癌手術された方で今回再発との事。奥さまはホテル泊まり込み。ご苦労されておられる方が多い。

四日目より、潰瘍常食。常食だと待ちわびるも、白飯、卵焼き、でも一切れ、菜っ葉の煮浸し、でも一口の量、味噌汁と何と侘びしいもの。食道癌の手術での食道狭窄で良く噛まざるを得ず、白米だけでも、噛めば噛むほど甘みが増し美味い。感謝、感謝。「愚痴らず、こぼさず、怒らず」だ。

6)術後4日目(5月14日)

5)術後3日目(5月13日)

食事できる幸せを感じる昼飯

食事開始、但し潰瘍全粥食。朝は、粥、野菜煮浸し、卵ソボロ煮に味噌汁という内容だが美味い。術後最初の排便は、出血有無確認のため看護師に見せる必要があり、恥かしながらご覧頂く。シャワーが出来るようになる。

4)術後2日目(5月12日)

    1月21日
 (初診正常時)
  4月8日
 (食道癌手術時) 
   5月11日
 (今回、手術)
 CRP   0.03    1.93    0.69
 WBC    6.0     18.7    10.8 

今回は、喉と胃に違和感があるだけで痛みは無しといってよい。朝採血し血液検査。前回手術時と比べると、炎症度を示すCRPが、マイナス64%、白血球が、マイナス42%と数値が現している。午後から水採取許される。夜9時点滴の針が外れる。体温、血圧も安定。今回の手術は体への負担軽い。

3)術後1日目(5月11日)

切除された患部(30mm×30mm弱)

今日明日の両日、飲食不可のため水分と電解質補給目的で、云わばポカリスエット輸液版、ソルデム3Aを12時前から点滴開始。14時10分より手術開始、16時35分終了の2時間半の手術。本人は、全く知らないうちに進行し、手術室で終わった事を聞かされる。

2)手術当日(5月10日)

18mmの大きさで、扁平に隆起している胃癌の胃内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の為、2010年5月9日、入院。13A病棟5号室。部屋からは、東京スカイツリーが見える。

1)入院日(5月9日)

5.二回目入院(胃癌ESD)

消化管内科の先生(加藤健先生)は、このステージでは、手術するまでの必要なく、放射線、抗癌剤併用治療で充分、との説明。

今後の治療方針として、手術でなく放射線、抗癌剤併用治療でいく事とし、胃手術後一ヶ月後を考えると6月中旬ぐらいからとなった。

食道の剥離手術後、癌細胞がリンパ管にまで入っていたとの事で、モヤモヤしていたが、再発リスクは追加治療後1%にまで下がる説明を受け何か光明が射してきた。「今日のこの4月22日を第二の誕生日」として、1%のリスク、100人のうちの一人にならないよう前向きに頑張っていこう。

4月6日の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)による食道手術結果を踏まえての今後の治療方針につき、4月22日外来に食道外科、消化管内科の先生二人と相談。

食道外科の先生(日月裕司、たちもり先生)は、
1:今回の病期Ⅰ、深さM 3(癌が粘膜筋板に達し、リンパ管に入っている)では、ESD手術後でも再発リスクは10%残る。
2:10%のリスクは、手術、又は放射線+抗がん剤何れかの追加治療で更に90%減らすことができる。追加治療すれば
 結果として再発リスクは1%に減る。
3:手術を選んだ場合、転移の可能性のある食道全部を除去する必要があり、食道切除の為に右胸の裏の箇所、胃を引
 き上げる為に腹の箇所、胃を喉の下に繋ぐ為に首の三か所をあける必要がある
4:今回のステージの食道がんの場合、より負担の少ない放射線での追加治療を勧めたい。今回の場合、手術しなくては
 ならない状況ではないので手術する元気が出ない、との説明。

4.これからの治療方針

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